Sain'o O『五月雨』について

こんにちは、ご無沙汰しておりましたすいません…!

いくつかの動画編集のほうに追われていました、

一つは6/27にFacebookで配信された始まりの森プレゼンツの土橋悠宇君のソロライブですね

この記事を読んでくださっているあなたにとっては楽しめるコンテンツかもしれませんのでそちらも是非

僭越ながら撮影も担当させていただきました、リンクを貼っておきます↓

https://www.youtube.com/watch?v=oozhXnX9flg&t=1021s

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さて、改めて今回は五月雨について書いていこうと思います

 

この曲は非常に幻想的ですね

ギターのフレーズは雨そのものというイメージでした、歌詞の内容は追憶、記憶、イメージ、そういった精神世界の中に存在するリアルといった景色だなと感じました。

蛇足ですが、個人的にこの曲の描写は心にグググッと喰い込むものがありました

 

精神世界というのは

人間個人個人でいろいろな形があると思いますが

現実と仮想の境界線があいまいであったり、過去と現在と未来が同時に存在できたり、選択によって得られたもの失ったもの、得ていたかもしれないもの失っていたかもしれないものも同時に存在できる

 

様々な瞬間に感じた質感、におい、色、音、空気感など

 

色々なものが泡沫のように漂っている

 

そんな場所だと思います、

 

『五月雨』はそんな精神世界に”こびりつく”或る日常を描けたらいいなと思ってミックスとアレンジをしました

 

ある日のレコーディングの中でエレキギターを録音する際、『クジラの声みたいな音』を録るということになりました。

ならば、水繋がりで海

それも光が届かないような深海というキャラクターも付加してみようということになりました。

深海と精神世界、どちらも地球や人間が内に秘める小宇宙といったものでしょう、とても親和性の良いアイデアでした。

 

深く、終わりのない瞬間の世界が完成しました。

 

さらに、今回の五月雨で聞いていただきたいのが雨+遠雷です

土橋君が収録してきてくれたいくつかの雨の音源の中から、

歌詞の情景に沿ったものを選び、曲中に配置しました。

 

梅雨に入るか入らないかの時期の雨によって想起される空気感、日常の憂い、孤独ではないからこその不安、狭いはずの部屋をとても広く感じてしまう感覚、雨音が分からなくなるほど心がうるさくなる無音

 

そんな感情感覚越しの雨を感じていただけたら幸いに思います。