Sain'o O『サテライト』について
記事を書こうと数日悩みながら、そのまま熱中症でぶっ倒れておりました…
皆さんお気を付けください
気づけばリリースからほぼ二か月経ったのですね
当初は20日程度で終わるだろうと踏んでいた全曲紹介ですがなんやかんやですいません
気を取り直して頑張ります…(多分)
本日はSain'o O『サテライト』について書いていきます
ごく初期にデモで録音したときこの曲はアコギと歌で収録しました、イントロはアルペジオで始まる曲でした。星が瞬くイメージは既にそこにありましたが
骨組みが全く違う印象だったのです。
デモ録りから少し経ってメインリフにエレキギターを使うことになりました
人工物であるサテライトというオブジェクトを表現するためとか、宇宙的なイメージを表現するためには、エレキギターのほうがしっくりくる感じもしました。
しかし、
リードギター、ベース、ドラム、歌と素材がそろってくるにつれて
ベースがクールに少しかっこよくまとめていたり、ドラムが変則的であったりする中で、
温かみや楽曲の厚みが少し足りない気がしてきました、ついでに予定調和すぎることも宇宙を表現するうえではあまり面白くないということで、素材として残しておいたアコギのアルペジオも薄く重ねて変化や揺らぎがより出るようにしました。
そうしてこの音源で聞けるサテライトの形が作られていきました、
(結果論ですが)皆さんが生で聞いていたサテライトの面影も残しつつ拡張した新しい世界観を演出できたのかなと思います
また、曲冒頭の数十秒間コズミックなサウンドが演出されていますが
スタジオで土橋君が短時間でササッと弾いて声を入れて作ったのを覚えています
本編中のドラムもレコーディング時に即興で数テイク録った中から選んでミックスしたものです
リードギターは一度目のレコーディングの後別日に録り直しをさせていただきましたが、結局初回のOKテイクを採用しています
そういう部分ではとても刹那的な一瞬を切り取ったような音源といえるのかもしれません(エンジニア的にはとても調整しましたが(笑))
宇宙が今まで重ねてきた時間の中に瞬く生命の存在の刹那さと重なります
直感だったり即興だったり瞬間的にその場で感じたものを表現したものというのは
独特なエネルギーだったり説得力みたいなものを持っていると思います
そういったエネルギーも感じていただけたら幸いです