Sain'o O『僕の命はそこにある』について
こんばんは
今回はアルバムSain’oO収録の『僕の命はそこにある』について書いてみます
この曲のテーマの一つは自然と人間のせめぎ合いだと思います
自然には知性や言葉はない、人間には知性と言葉がある
ただ、許し受け入れてくれているのは果たしてどちらなのだろうか
そんなことを考えさせられます
人間も自然の一部であるはずなのに、いつしか命の場所を立場を
忘れてしまいがちなのではないか?
という問いが聞こえた気がします
また情景としては、自然と隣り合った工場、木と鉄と風のイメージ・質感を出せたらいいなというつもりでミックスに臨みました
曲中にはギターとボーカルのほかにアフリカンパーカッションとピアノ、そしてドラムが登場します
アフリカンパーカッションはひしめき合い大自然のシステムを作る植物や生き物たちを
ピアノは悠久の時間の中で形作られ、生き物たちを守り育んできた雄大で力強くも優しい、そんな自然界の息吹を
ドラムは世界の中で営まれる人間の業、産業や農耕など人工的で整然としていて冷たくもあり、同時に一生命としての温かく混沌とした側面を
それぞれの楽器の立ち位置として思い描きました
それらの摩擦と調和が(現実の自然界と同様に)
音楽の中で表現される結果になったかなと思います