土橋悠宇 1stアルバムSain’oOレコーディング編集後記
今回土橋悠宇くんのアルバム
Sain’oOのレコーディング、マスタリングを担当しました
Medulla lab の一杉卓矢と申します
土橋くん、アルバムを無事発売できたことひとまずおめでとうございます。
手に取ってくださった方々の素敵なレビューに感化されまして
少しこのアルバムについて自分の観点から話を書こうかなと一念発起致しました
さて、
このアルバムをリリースした今日までの収録、編集の数ヶ月はとても長かったように感じます
禅問答のような、哲学のような、それでいて合理性や再現性を求められる作業の連続。
モダンとレトロの在り処
そんな壮大なテーマをとことん追求する時間になったと感じます。
そこにはたくさんの学び、気付きがありました。
もちろん、これらは土橋くんの楽曲や人柄からもたらされる課題でありました
土橋くんの人間性やこれまで生きて来たバックグラウンドに根ざした楽曲たち
ミックスやアレンジという切り口からそれぞれの感情の場所、情景たちをより鮮明に広大に濃厚に補強し増幅できたら(それと同時に音楽的表現も豊かであったら)最高だろうと
そんな理想を目指し、それらを技術でどのように解決し、体現させるか日々考えて来ました。
そんな日々の哲学の結実、一つの答えが今アルバムSain’oOの音となったと言えます。
土橋くんの28年間の集大成となるアルバムではありますが、
自分にとっても今まで培って来た技術や表現、センスを全て総動員した
現時点での集大成と言えるものになっています。
ここまで、たった半年足らずの共同作業でしたが、結果的にこんなに全力でのコラボレーションとなったことにも驚きとワクワクが尽きません
土橋くんのとことん追求するこだわりの強さ、音に対する明確なイメージ、豊かな人間的感情と感覚、着実に目標に進んでいく推進力
これらのエネルギーに引っ張られてここまで出来たと思っています。
エンジニアとしての文章のはずが気持ちの話ばかりになってしまいました(笑
とにかく、そんなことを思いながらリリースまで土橋くんと共に突っ走って来ましたというバックグラウンドを感じながらまた音源を聴いていただければ幸いです。